夫の遺影が見つめる祭壇の前、慶子は犯された姿のまま、なかなか押せない携帯の発信ボタンを見つめていた。通報したところでなんと説明すればいいのだろう、犯されたはずなのに不覚にも感じてしまった自分が頭をよぎった。